自分のコンプレックスって、周りが思うよりずっとずっと気になってしまいますよね?

 

僕は幼少期から吃音があって、思春期の頃はあらゆるテクニックを使って隠してきたことをよく覚えています。
それでも吃ってしまった時などは、酷く落ち込んで「変なヤツだって思われたかな?」と、周りの目を気にしていました。

 

今では吃音だからといって負い目を感じることはなく、平然と吃って話すようにしています。
たまに「今、かんだでしょ?」とか言われる場合がありますが、「いや、コレは吃音といって、僕にとっては普通のことなんだ」と伝えると驚く人が結構います。

 

実際、コンプレックスだからと“自分が”過剰に意識しているだけで、周りは思いのほか無関心だったりすることってよくあります。

 

酷くからかわれた経験がありませんか?

過剰に意識してまうには、
そうなってしまった理由があるわけです。

 

僕の吃音体験でいえば、
真似されたり、バカにされたり。
時には同級生の前で、発声練習をさせられたり。

 

何度、吃音によって涙を流してきたことか。

 

そんな辛い体験を重ねることで、
いつしか『吃音 = 悪い』と決めつけていました。

 

僕がもっとも辛かった経験は、高校の部活でのことです。

 

もうすぐ高校3年生に上がる時、
キャプテン候補として僕の名前があがりました。

 

キャプテンといえば号令です。

 

「きをつけーー、おねがいします」
と号令をかけなればいけないのに、

 

「きをつけーー、・・・・」
「きをつけーー、・・・・」
「きをつけーー、・・・・」

 

と、なんどやっても”おねがいします”が出なかったのです。

 

4月の新チームを迎え、当然、僕がキャプテンになることはありませんでした。

 

 

『いっそ声がなかったら』で分かること

 

からかったり、バカにしたりする
そんな大バカ者はほっとけばいいんです。

 

漫画『いっそ声がなかったら』でも、清掃員の主人公である六瀬に吃音があり、周りは白い目でみるシーンがよく描かれています。

 

清掃員であること
吃音であること
オドオドしていること

 

そんな主人公を白い目で見たり、陰口や真似をする人というのは人を表面上でしか判断できない寂しい人だと、この漫画を通して分かりました。

また表面上の症状に無関心な人というのは、人柄をよく見ているのだとも分かります。

 

人は誰しもコンプレックスがあると思います。

 

あなたの親しい友人は、きっと表面上のあなたではなく、あなたという人柄に親しみを抱いていると思います。

そんな事を、再認識できる漫画です。

 

 

一生付き合える人とは?

 

漫画『いっそ声がなかったら』を読み終えると、ほっこり心が温まる感じになります。

んで、主人公の六瀬が白い目で見られたシーンや、文句を言われているシーンを思い出し、「あー、俺の周りにも居たなー」と感傷に浸ります。

 

でも最後には、自分の人柄をみてくれているアイツやアイツ。
「アイツは何してるかなー」と、次々と友達の顔を浮かんできます。
自分にも多くの友達がいて、恵まれていたことを思い出させてくれます。

 

“一生の付き合いができる友達”
それは吃音の様な表面上の問題を気にしないでいてくれ、自分の良い部分に目を向けてくれる人達です。

 

そんな大切な人が、あなたには何人いますか?

 

 

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