日に日に詰まる言葉が増え
しまいには自分の名前さえ
言えなくなった時
本当に心から、
そう思ったのです。
吃音者は一人で悩む
『吃音』や『どもり』という言葉は
長い間、差別用語として
扱われてきた歴史があります。
また吃音の始まりは
親の子育てのせいとされ
家庭でさえ吃音の話題は
タブーだったこともあり
吃音は常に一人で悩んできました。
うちの家庭でも
祖母、父親、そして僕に
3世代続いて吃音者がいましたが
吃音について話した記憶は
ほとんどありません。
また吃音者の心理として
『できる限り隠したい』と
思うもので、
仲の良い友達にも
打ち明けられずにいます。
どもった時には
『なんで俺だけ!!』っと
度々、自己嫌悪に陥ります。
相談する相手がいない
同じ悩みを共有できない
そんな悩みを
僕は常に持っていました。
きっと、あなたにも
同じ悩みがあるのではないでしょうか?
『隠す』から見つからない
ある程度大きくなると
吃音を意識し始めると同時に
コンプレックスとなり
吃音を隠すようになります。
言葉の言い換えをする様になったり、
話すこと自体を辞めてしまったり。
吃音を隠すテクニックが上達することで
吃音者であることが分からなくなります。
しかし、
『隠す』ことはできても
『無くす』ことはできないので
悩みが無くなる訳ではありません。
100人に1人の割合でいる吃音者ですが、
皆、吃音を隠しているため
同じ悩みを持つ仲間を
見つけることができずにいるのです。
確率から言えば
同じ学校に数人の仲間がいても
おかしくはありません。
吃音者の仲間はこんなにいる!
僕と同じように
あなたと同じように
吃音に苦しんでいる人は
間違いなく居ます。
そして、
同じような境遇の人がいたり
全く異なる考え方を持っている人の
話しを聞くと
自分の視野が広がります。
僕は父から
『おまえのどもりは酷いな』と
言われたことがあります。
吃音者から『酷い』と
言われるくらいですから
そうとうなものでしょう。
しかし、
この本に書かれている体験談には
僕の症状が霞むほど重度の方がいたり
吃音を受け入れて明るく過ごす人などの
エピソードが綴られています。
数年に渡って取材をしていることから
どの様に気持ちが変わったのか、
どの様に乗り越えたのかなど、
今の自分の一歩先を見せてくれる。
そんな体験をすることができます。
どんな未来が待っている?
本当はしたいことがあるけど
吃音がブレーキとなって出来ずにいる人、
きっと多いと思います。
もし、チャレンジしてみたら
どんな事が待っているのか。
どんな気持ちの変化があるのか。
どんな世界が広がっているのか。
それを知るチャンスが
この本にはあります。
そして、
大事な一歩を
踏み出す勇気を貰えます。
吃音で悩んでいるのは
あなた一人ではありません。
そして、それを乗り越えた人は
世の中に沢山います。
その先輩方の生き様は
きっとあなたにヒントをくれます。
是非とも参考にしてください。
”子供”の吃音には【正しい知識】がオススメです
「ゆっくり話しなさい」「落着きなさい」「もう一度、言ってごらん」などのアドバイスをしていませんか?
これ、子供の吃音が【悪化】する原因となります。
子供の吃音には何よりも、親の正しい知識が求められます。
吃音の漫画のおすすめランキング
吃音に関する漫画は『志乃ちゃんは名前が言えない』だけではありません!!
隠れた名作を一挙にご紹介しています。
アプリで無料で読める漫画もあり、
実はそれが、おすすめ第1位だったりも・・・
有料になるかもしれませんので、早めのチェックを!!