目白大学の都築教授が考案したメンタル・リハーサルの有効率は、実に74%!!
その強化版と言える【大人向け】の吃音改善プログラムが『M.R.M』です。
20年間、吃音に苦しんだ僕が『M.R.M』を実践したみた結果・・・
ここでは吃音治療の名医として、様々なメディアにて取り上げられている菊池良和さんについてご紹介します。
『吃音ドクター』と呼ばれ、現代の吃音治療を牽引している第一人者です。
吃音の治療に加え、正しい吃音に関する情報を配信するといった啓発活動においても精力的に取り組んでいます。
九州の病院に勤務しているため、なかなか治療を直接受けることは叶いませんが、啓発活動の一環として書籍を多数書かれています。
菊池医師の書籍については、僕もほとんど目を通していますが、吃音者に寄り添った考え方をお持ちであると感じます。
中には実際にどのような治療をし、治療を受けた患者さんがどうなったのかなど、実際の医療現場を書籍化したものもあり後ほどご紹介します。
以前、治療費について菊池医師に個人的なメールをしたことがあります。
吃音治療では保険が適応されるため、支払いはかかっても数百円程度であるとのことでした。
吃音の治療に関わる医師は、ボランティア精神にて動いていると話されています。
幸運に住まわれし福岡県民
吃音は言語圏問わず人口の1%にみられる障害です。
日本においても例外ではなく、およそ120万人の人達が吃音によって苦しんでいます。
その数に対して、圧倒的に足りていないのが医師と病院です。
僕は吃音の行える病院がインターネットで簡単に調べることができない現状をなんとかしたいと、個人的に吃音治療を行える病院を調査したことがあります。
この調査にて言語聴覚士会(言葉の専門家である言語聴覚士を取りまとめている団体)に問い合わせを行い「治療している」と回答があった病院をまとめた記事を作成しました。
この問合せに対し、各都道府県に設置されている言語聴覚士会の回答には、前置きとして「対応できる病院はあまり多くない」と言われるケースが非常に多かったです。
例えば東京都で見てみると
- 人口
- 約1400万人
- 吃音者数
- 14万人
- 施設数
- 10
上記のように明らかに足りていないことが分かります。
中には対応できる病院が一つもない都道府県も存在します。
そんな中、福岡県には対応できる病院数が多く、僕が調べただけでも16の病院があり、その中の一つに名医である菊池医師の勤務する病院も含まれています。
九州大学病院
- 対象者
- 小児、成人
- 診療科
- 耳鼻咽喉科
- 場所
- 福岡県福岡市東区馬出3-1-1
- 電話
- 092-641-1151
- メール
- 菊池医師のアドレス(kiku618@gmail.com)書籍より引用
- サイト
- http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp
非常に吃音者にとっては恵まれた環境にありますので、積極的に専門家に相談することをお勧めします。
その他、別の地域の病院を探すには、下記のURLをクリックしてください。
菊池良和という医師について
菊池医師がよく使う言葉に「どもっていてもいいんだよ」というフレーズがあります。
この言葉ってすごく意味が深く、菊池医師を象徴しているように思えます。
「どもっていい」という吃音がある自分自身を『肯定』することに加え、『時間』と『緊張』をコントロールするための言葉であると言及しています。
吃音があると自己紹介や発表など、上手くできないことが多々あります。
その度に落ち込み、自己嫌悪から「自分はなんてダメな奴なんだ」と思ってしまいがちです。
いつしか「どもってはいけない」と吃音=悪という方程式が出来上がってしまいます。
しかし、この方程式が成り立っているのは自分世界だけであり、周りが同じように考えているわけではありません。
意を決意して吃音のカミングアウトをしたのに、「へ〜。そうなんだ。」と周りとの温度差があるように、自分を苦しめていたものは実は自分だったという場合が多いのです。
「どもっていい」のだということを思い出し、吃音がある自分を肯定する言葉です。
また吃音の症状の中に予期不安というものがあります。
これは話す前に”言えないであろう言葉”が瞬時に予測される、いわば『未来』に不安を抱いている状態です。
そして予期不安は大抵の場合で的中し、どもってしまった『過去』に落ち込みます。
吃音は未来や過去に対して敏感に反応する一方で、『現在』をみようとはしていません。
吃音を改善させるためには、現在の自分の状態を観察し、時間と緊張をコントロールする必要があるといいます。
どもっていてもいいんだよ
この言葉には、様々な想いが込められています。
菊池医師が書いた書籍
上記でも記した通り、菊池医師は様々な書籍を出版しております。
どれか一つでも読んでみると、菊池医師という人柄が分かると思います。
また吃音治療に携わっている医師から、生の声を聞けるというのは非常に大切な情報になります。
是非とも参考にしてみて下さい。
吃音の世界
2019年に発売された最新作で、吃音に関する最新の情報を得ることができます。
上記でも記載した「どもっていてもいいんだよ」というフレーズを、常に意識して書かれているように感じます。
価格的にもリーズナブルであり、ボランティア精神で治療にあったているとの言葉が思い出されます。
この一冊で、吃音の世界が分かります。
僕は吃音ドクターです。
幼少期から吃音に悩まされ死をも考えた菊池医師が、吃音ドクターと呼ばれるまでの半生を描いたエッセイです。
どうしてこんなに強くなれるのだろう?
どうして吃音に立ち向かい、向かい合うことができたのか?
吃音があっても、人生を豊かにする『生き方』や『考え方』があるということを教わりました。
エビデンスに基づいた吃音支援入門
実は吃音には4000年の歴史があり、昔から吃音に関する研究が行われてきました。
あのアリストテレスに吃音があったと言われており、大波が打ち寄せる崖の上で、マスキング効果を使って演説したとの説があるほどです。
吃音は『原因不明であり治療法も確立されていない』というのが一般的な認識ですが、こだけ歴史ある分野なので、解明されてきたいくつかの重要な発見があったりします。
当書籍では個人的な見解である『仮説』でなく、医学的に証明された『エビデンス』のある情報を知ることができます。
医師の立場から発言されるだけに、その情報は信頼性が非常に高いと言えます。
吃音ドクターが教える人と話すのが楽しくなる本
吃音治療がどのように行われているのか、その現場の声を聞くことができる書籍です。
普通なら他の人の吃音事情など知る機会はありません。
これは吃音に治療に携わっている人だけが教えられる貴重な情報だと思います。
自分の吃音は重いのか?
他の当事者はどんな扱いを受けているのか?
他の当事者は治療の後、どうなったのか?
吃音者が『知りたい』と思っている情報がてんこ盛りに書かれています。
編集後記
吃音がある人の”あるあるネタ”として、僕のサイトでは『吃音がなくなったら、俺は最強説』という話しをよくします。
吃音がなかったら、俺はもっと人を笑わせられる
吃音がなかったら、彼女の一人でも作れる
吃音がなかったら、なんでもやれる
吃音がなかったら、俺は最強なのに・・・
と、吃音がある人なら一度は考えた事があるのではないでしょうか?
もちろん、僕にはそう思ったことが何度もあります。
また菊池医師にも、似たようなことを考えたことがあると書籍の中で語っています。
菊池医師が自助グループである言友会に参加した時のこと、周りは吃音者だからで、いわば吃音が当たり前の環境です。
ここでは『吃音者だから』といった制限は一切ありません。
笑わしたいと思ったら喋り出してもいい
リーダーとして周りをまとめたっていい
気になる異性があれば声をかけたって構わない
たとえ、どもり倒したってそれが当たり前なのだから、気を使う必要がありません。
そんな擬似的『吃音がなかったら、俺は最強説』を実証できる場で、菊池医師はなんらいつも変わらず前にも後ろに出ずに過ごしたといいます。
その時に、思ったそうです。
大事なのは吃音とか表面的な部分ではなく、もっと内側にあるのだと。
さて、次にご紹介するのは愛知県の羽佐田さんという言語聴覚士になります。
とある書籍にて紹介されていて、本当に吃音に対して熱い思いを持っています。
会社から解雇を迫られるほど重度の吃音があった患者の治療にあたり、その後100名以上もの観客の前でどもらずにスピーチをするまてまでに改善された凄腕の専門です。
詳細は↓次のページにて記載します。
next. 吃音を治す名医②【愛知県:羽佐田竜二】
目白大学の都築教授が考案したメンタル・リハーサルの有効率は、実に74%!!
その強化版と言える【大人向け】の吃音改善プログラムが『M.R.M』です。
20年間、吃音に苦しんだ僕が『M.R.M』を実践したみた結果・・・