当記事は僕を吃音の克服まで導いてくれた吃音改善プログラムについて記載します。

驚異の74%という有効率を誇る、目白大学の都筑先生が考案した治療法『年表方式メンタルリハーサル法』の効果は、早くて半年・平均3年で実感できると言われています。

それに対し、ここでご紹介する中村しょうさんが考案した『M.R.M』では、6週間で効果を得られると言及しています。

同じ『間接法』を使った治療内容でも、このような違いがあるのには理由があります。

都筑先生の年表方式メンタルリハーサル法は、言語聴覚士として最前線で治療にあたり、患者さんとのコミュニケーションによって完成された治療法です。
いわば『言語聴覚士ありき』の治療法だと言えます。

一方でM.R.Mを考案した中村しょうさんは、医者でもなければ言語聴覚士でもありません。
逆に治療を受ける側の吃音者だったからこそ、自らの成功体験を効率的に伝えるために治療法はもとより『システム』に拘った改善プログラムとなったのです。

  • 自宅で
  • 1人で
  • 克服できる

ことを初めから設計された吃音プログラムだからこそ、6週間という短い期間で克服まで導くことができるのです。

さらに理にかなった3つのアプローチにより、その効果は絶大です。

これから詳しく解説していきます。

克服できない挫折の連続

吃音者にとって”あるある”な話しですけど、M.R.Mの考案者である中村さんは自身の吃音を克服するために様々な教材や器具を購入し、病院や民間施設を回ったと語っています。

結果はどれも失敗に終わり、高額な請求書ばかりが残ったそうです。

僕も吃音を克服するために、いくつかインターネットで販売されている教材を購入したことがあります。

多くの教材は

  • やれ「腹式呼吸だ」とか
  • やれ「ゆっくり滑らかに」とか
  • やれ「楽にどもるテクニックは」とか

『発声』の仕方について書かれたものばかり。
当然、治りはしませんでした。

実際に言葉を発声する直接法は、1903年に伊澤修二が『楽石社』を創立したことをキッカケに盛ん行われてきました。
これが従来の吃音治療で用いられていたもので、社会に出ると途端に通用しなくなるとの烙印を押された治療法になります。

一方で間接法と呼ばれる吃音治療は、一切言葉を発することなく、イメージトレーニングに似た訓練によって吃音の克服を目指し、近年注目を集めています。

吃音の克服とは何か?

突然ですけど・・・
あなたの思う、吃音の克服って何ですか?

吃音がない人の様に『どもらない』こと
だと思います。

僕もそうでしたが、吃音者の多くは『どもらなくなること』を切望し教材や病院に期待を膨らまし、現実を知ると絶望します。

そして、それを繰り返します。

あまり良いことばかり並べても、せっかく真剣に読んで下さっているあなたに失礼なので、お勧めしたい教材だからこそ本当のことを伝えます。

僕はM.R.Mによって『どもらなくなったか?』と聞かれればNOと答えます。
いまでも吃音を抱えて生きています。

でも僕は胸をはって『吃音を克服している』と言います。

ウェンデル・ジョンソンが提唱した吃音の悩みの大きさを表す定義について

アメリカのアイオワ大学の教授であるウェンデル・ジョンソンは、吃音研究を牽引した第一人者です。

ジョンソン氏は吃音の大きさを『箱の体積』に例えて説明しています。

自分の感情 × 発生頻度 × 周囲の反応

幼少期の頃に吃音が発症しますが、本人に自覚がないため苦悩もありません。
また周りも特に気に留めることはありません。
【悩み:無し】

幼稚園に入る頃には「なんでそんな話し方するの?」と周りからの反応が現れ、それに伴い自覚するようになります。
この時から吃音を悩みとして捉え始めます。
【悩み:小】

小学校に入る頃には真似されたり、バカにされたりと周りの反応がより強さを増します。
自分の話し方はダメなんだと、自分に負目を感じるようになります。
【悩み:大】

中学校に入る頃には思春期を迎え、吃音の症状を隠すテクニックを多用します。
自分の感情も、周りの反応も、特に敏感な時期で悩みとしては最も大きい時期になります。
【悩み:大】

成人を迎えると周りの反応が落ち着いてきますし、吃音を隠すテクニックによって発生頻度も減少していきます。
しかし、これまでの経験によって刷り込まれてきた吃音の恐怖に感情が支配されている状態です。
【悩み:中】

どうでしょうか?
ジョンソン氏が提唱した悩みの大きさは、かなり的を得ていると僕は感じます。

ここで重要なポイントなんですが、吃音の悩みは3つの要素を『掛け算』するところにあり、一つの要素がもう一つの要素に影響を与えていることが分かります。

でもね、

逆に、3つの要素の中で『どれか一つでも』値をゼロにすることができれば、吃音の苦悩から解放されるとも示しているのです。

幼少期の頃の心境がまさにそれです。

3つの克服パターン

ごく稀にですけど、どもりがあってもペラペラと話す、おしゃべりな人っていますよね?
僕の周りにも1人だけいるんですけど、その人は吃音を何とも思っていないと言います。

この状態が『自分の感情』の値がゼロだと言えます。

まさに僕自身もこの状態で、どもってしまっても特に気を留めることが無くなりました。
吃音によって落ち込んだり、自分をダメな奴だと悲観することは皆無です。

また当たり前なんですけど、どもりがない人にとっては吃音による悩みなんてありませんよね?

この状態が『発生頻度』ゼロを示し、多くの吃音者が望んでいることです。

さらに『あなたの吃音が羨ましい』と周りに言わせることができれば、吃音を悩みとして捉えることはなくなりますよね?

この状態が『周囲の反応』の値をゼロだと言えます。

「あなたの吃音が羨ましい」なんて言われることあるの?と疑うかもしれませんが、実際に吃音のある有名人を調べてみると、そのようなストーリーがいくも出てきます。

ね、何も『どもらなくなる』ことだけが、吃音の克服ではないと、ちょっとずつ思えてきたのではないでしょうか?

M.R.Mによる3つのアプローチ

ここで登場するのがM.R.Mです。

公式サイトはコチラ

インターネットで販売されている吃音改善プログラムの中では圧倒的に支持され、実績のある教材です。

なぜ支持されているかを分析してみると、上記で説明した3つの要素にアプローチしている教材だからだと分かりました。

M.R.Mでは2つの段階に分かれています。

  1. パラダイムシフト編
  2. マインドシフト編

パラダイムシフト編では『自分の感情』にアプローチして、吃音という概念自体をぶち壊してくれます。

そもそも吃音者って、吃音についてかなり無知であることが多いです。

吃音の正体はなんなのか?
なぜ独り言ならどもらないのか?
言語にはどれほどの力が隠されているのか?

衝撃に衝撃を呼ぶ話しに、僕の『感情』は鷲掴みにされました。

 

まさに
パラダイム(考え方を支配する認識の枠組み)
シフト(変える)
が起こりました。

 

そして『発生頻度』にアプローチするマインドシフト編では、有効率74%の実績がある年表方式メンタルリハーサル法と同様の、間接法を使った訓練に取り組んでいきます。

僕はどちらの治療法も経験しているのですが、その内容はほぼ同じだと感じています。

冒頭でもお伝えした通り、年表方式メンタルリハーサル法では言語聴覚士ありきの治療であることから、1人で取組むには少し不安です。

でもM.R.Mならフォロー体制がしっかりしていて、ほんと毎日フォローメールが届くくらいなので、逆に「ほっといて!」と思うくらい。笑

こちらからの質問メールもできるので、一方通行の関係というわけでもありません。

さらには本編と違った形で『周りの反応』に対してアプローチする企画も用意されています。
この部分に関しては、自身で探してみて、直接確認して欲しいところです。

公式サイトはコチラ

吃音の苦悩が終わりを告げる

M.R.Mの訓練を終えて1年くらい経った頃、高校の同窓会が開かれました。

卒業してまだ10年も経っていなかったので、あまり変わり映えもなく『いつも』の調子で話しをしていました。
すると「おまえの真似〜」っと、僕の吃音をバカにするところも当時のままでした。

これまでの僕なら怒って胸ぐら掴むくらいのケンカに発展していたのですが、『一緒になって笑っていた』自分がそこにいたのです。

いつもケンカになっていた彼はキョトンとしていました。

そのキョトンとした顔を見たときに『自分の感情』の値がゼロになったことを確信しました。

面白いことに、その頃から吃音の『発生頻度』についても激減し、吃音をある程度コントロールするこもできるようになったのです。

普段は”自分の感情”を克服したことによって、どもっていようが・どもっていまいがどっち良いので、公然とどもるようにしています。
でもプレゼンや発表の時など『公的な場』ではある程度コントロールして発言するようにしています。

さらには前まではどんなに頑張っても自分の名前が言うことが出来ない場面に幾度となく遭遇しましたが、今では全くありません。

これも、吃音による悩みの大きさが『掛け算』であることの証明だと思っています。

誤解がないように・・・

僕の場合は『自分の感情』に効いたM.R.Mでしたが、あくまでも『発生頻度』を主にアプローチをかける教材です。
なので「どまりがなくなった」という成功事例も多くあります。

この部分については公式サイトを見れば、たくさん載っているので割愛します。

M.R.Mを使えば、必ずあなたにあったアプローチがあるはずです。

是非とも、おススメな教材なのでお試し下さい。

公式サイトはコチラ

編集後記

当サイトを運営して5年が経ちます。
僕はこの期間の中でいくつものM.R.Mをご紹介する記事を書いてきました。

ほんとに多くの方々のご納得を頂き、当サイト経由にてM.R.Mを購入してもらっています。

その中で、今回は手短にM.R.Mの良さを伝えることを念頭において書いたつもりだったのですが・・・・

長くなってしまいました。笑

やっぱり、思い入れのある教材だから、言いたいこともたくさんありますしね。
(単純に語学力がないことは、分かっています・・・)

この後も『自宅でできる』シリーズの教材をご紹介していきますが、記事の長い短いで判断しないようにして下さいね。笑

吃音の原因が多くの要因があるように
吃音の症状が十人十色であるように

吃音の克服法も人それぞれです。

M.R.M以外にも沢山の教材がありますので、よく吟味して自分の合いそうな教材を選んでみてください。

自宅で出来る吃音改善プログラム一覧