当記事では仕事がしたいのに吃音によって就職ができないという方の為に、吃音者の就職支援をしている団体についてご紹介します。
その名も『どーもわーく』です。
僕は吃音を克服するために、新卒でついた職は営業職でした。
未取引の会社にアポなしで訪問する、いわゆる”飛込み営業”が主体の会社に入社しました。
その戦歴はというと・・・
続きは編集後記で。笑
『どーもわーく』とは?
吃音がある人が集まって親睦を深めたり、情報交換したりして当事者同士が助け合う場として自助グループ(セルフヘルプグループ)があります。
日本で最も規模が大きい『言友会』や
若者限定のサークル『うぃーすた』や
音楽で繋がる『ジークフリーツ』など
その他にも地域ごとに小規模な集まりがあったりと、数多くの団体が存在しています。
どーもわーくでも、メンバー同士の情報交換や親睦を深める交流の場として活用される点については自助グループと同様な位置付けとなりますが、他の団体にはない『就職支援』に力を入れているところが特徴です。
吃音者の為に就労をサポートしてくれる機関はあまりなく、これまでは当事者の努力に委ねられてきました。
- 吃音によって就職が出来ない
- 吃音を隠して就職したため不安がある
- 周りからの理解が得られない
- etc
何社も受けてやっと採用してくれた会社だったのに、吃音への理解を得ることが出来ず退社する当事者も非常に多いと言われています。
個人の努力だけでは乗り越えられない壁があることに気付き『第三者のサポート』として立ち上がったのがNPO法人 どーもわーく であり、当事者と企業が互いに尊重し合える環境作りを目指し活動しています。
情報
- 場所
- 東京都新宿区新宿7丁目26-7 ビクセル新宿1F
- 電話
- 03-6869-9410
- メール
- info@domo-work.com
- 問合せ
- http://www.domo-work.com/contact/form.cgi
- メンバー登録
- http://www.domo-work.com/activity.html
- サイト
- http://www.domo-work.com
- https://m.facebook.com/kitsuondomowork/?locale2=ja_JP
- https://mobile.twitter.com/domo_work
活動内容
具体的にどんな活動をされているのかは、上記にて記載したTwitterを見てみるとよく分かると思います。
- 吃音者用のインターンシップ
- 吃音就労セミナー
- 就活セミナー
- カフェ
- ビジネススキル実践会
- etc
様々な企画を全国各地で行なっていて、参加者からの評判も高いことが分かります。
またホームページでは、実際にどーもわーく経由にて人材を採用した企業のインタビューも掲載されています。
インタビューを受けた株式会社サイトーでは、吃音を『個性』として周知した事例が紹介されています。
吃音によってなかなか就職できないと悩んでいる方は、まずはメンバー登録をしてみて情報収集をすると道が拓けるかもしれません。
編集後記
僕は吃音を乗り越えるために、あえて言葉を使う仕事である営業マンとして社会人をスタートしました。
アポイントをとっていない未取引の企業に自社を宣伝しにいく、いわゆる『飛込み営業』が主な仕事です。
意外にもね、営業の時に吃音が邪魔することってなかったんですよね。
問した際には名刺を使って名前を言えるし、説明には自社のパンフレットなどの資料があったり、どもりそうな時は”言い換え”などの吃音回避テクニックが使えるため、難なく仕事をこなせました。
その結果、営業成績はというと・・・
全敗しました。笑
吃音者だからという理由ではなくて、ただ単に営業マンとしての力不足だったことが最大の原因です。
家庭的な事情から、この会社には2年しか勤めることができず、一度も目標達成ができなかったことを今でも悔しく思います。
営業マンとして辛かったのは、
飛込み営業をすることよりも
- 電話
- 決まった言葉を言うロープレ
- 朝礼での社訓読み上げ
などでした。
きっと吃音者なら『分かる』と言ってもらえる項目ですよね?
僕の場合には騙し騙しでなんとかやれていますが、騙し騙しでも出来ないという方や、精神的な圧迫が強過ぎてしまう方には、『障害者』としての選択もあります。
次の記事では障害者手帳を取得して、障害者枠での働くことについて記載します。