長野オリンピックのスピードスケートで金メダルを獲得した清水宏保さん(以後、敬称略)。小柄な体格でありながらも、ハンデをものともしない実力で、世界を制したスター選手です。
清水は身長の他にも、吃音や喘息、腰椎分離症、椎間板ヘルニアなど、様々なハンデを抱えていました。中でも喘息はとても深刻だったといいます。
そんな逆境の中でスタートしたスケートキャリアですが、清水は弱点を武器に変えることで頂点を極めました。
あなたにも吃音を武器に変える糸口が見つかるかもしれません。
夢や目標が見つからない
あなたには『夢』ってありますか?
僕は小さい頃から剣道やサッカー、野球、バスケットなど、色々スポーツをさせてもらいました。さらにはKUMONやピアノといった習い事もやっていました。
その中で高校まで続けたのが野球で、甲子園の常連校に入学。3回も甲子園に行くことができました。
当然、当時の夢はプロ野球選手でした。
全国屈指のチームに所属していたものの、僕は3年間、一度も公式試合に出ることはできませんでした。
それからというもの、完全に夢を失ったまま、30代を迎えて今に至ります。
清水は様々な講演会に出席している中で、よく聞かれる質問があるといいます。それは「夢を持てというけれど 、自分にはやりたいことが見つからない 」という内容だそうです。
すごく、分かる気がします。
僕も夢を見失っていましたから。
そんな時の清水の回答が、凄く深い。逆境の中で世界トップに上り詰めた、実に清水らしい回答なんですよね。
やりたいことを中心に考えている
清水がスケートを始めたのは3歳の頃。喘息を克服するために始めたといいます。
医者からは「喘息患者は大成しない、さらには命にもかかわる」と告げられたといいます。また小さい頃から小柄であった清水に、周りはなんの期待もしていなかったそうです。
高校ではスポーツチームにありがちの、シゴキやイジメによって毎日殴られ、理不尽な扱いを受けていたことを明かしています。
そんな状況下でも反骨心や闘志を燃やし、「レースになったら見返してやる」と考えていたそうです。
普通なら好きなことから始め、きついシゴキやイジメがあると辞めてしまいます。自分の体にハンデがあれば諦めてしまいます。なかなか結果がでなければ才能のせいにしてしまいます。
しかし清水の場合には、全てが逆の発想でした。
体にハンデがあるからこそ、「どうやったら勝てるのか?」を常に深く考えたと。喘息があるからこそ、生活の隅々まで見直して全身を意識することができたと、清水は語ります。
当時、メディアでは『強心臓ぶりを発揮した』などと報じられることが多々ありましたが、実は逆で『メンタルが弱い』のだと書籍で明らかにしています。
なので人一倍緊張するし、プレッシャーに押しつぶされそうになる。大事な試合の前日は眠れないこともよくあったそうです。
でも発想の転換によって『緊張やプレッシャーはサプリメントだ』と考え、「プレッシャーがあるということは、確固たる目標がある為だ」と自分を奮い立たせていたと話します。
清水は夢を持つ為に『やりたいこと』ではなく、『まず自分の弱点を考えてみる』ことを勧めています。
弱点から見つける自分の武器
これまで何をやっても続かない、夢を持ったことがないという方は、是非とも『自分の弱点を考える』ことをしてみて下さい。
僕もこの発想に賛成です。
僕は20年以上に渡って苦しみ続けた吃音について考え、このサイトを運営することによって、本当に大きな財産を手にすることができました。色々な吃音者のエピソードに触れることで、日々、刺激を貰っています。
またアフィリエイトに取り組んで5年以上も経ちますが、少しばかりの成果も、このサイトから生まれ始めています。
僕の最近の夢としては、このサイトがもっと多くの吃音者に読まれることであり、そこから生まれる広告費で、慈善団体に寄付とか出来たらいいなとか、考えています。まだまだ成果は少なく、入金手数料で消えてしまう額ですが。笑
自分の弱点である吃音と、本気で向き合ったらこそ、今の僕があると心底思いますので、僕は清水の主張は、往々にして『アリ』だと思います。
清水マインドが気になるという方は『人生の金メダリストになる 「準備力 」成功するル ーティ ーンには 2つのタイプがある』が参考になります。
清水さんの書籍を経て
書籍『人生の金メダリストになる 「準備力 」成功するル ーティ ーンには 2つのタイプがある』を見て、僕がとても参考になったのは緊張感を味わうという言葉です。
僕には吃音の他にも、赤面症や閉所恐怖症、先端恐怖症などなどの生きづらさを抱えています。特に赤面症は本当に何とかしたいものです。
先日も、友達夫婦を家に招いて昼食を食べていたところ、ひょんなことから昔の女付合いについての話しになりました。
地元で可愛くも性格の悪い女の子がいて、僕は何度か食事に行ったこともあります。
特別、やましいことなどしていないのに、女の子の話しをすると赤面してしまうため、やましいことを隠しているのでは?という風になってしまいます。
もちろん、僕の奥さんは僕の赤面症を知っているので、追求することはありませんでしたが、友人の奥さんからは変な目で見られてしまいました。
こんなことって、赤面症の人ならよくあることですし、吃音に比べれば可愛いものです。
でも、そんな時は話しを終わらせようと必死です。
仕事の時もあります。
自分の主張が間違っているのもしれないと思った途端に、赤面し、急に相手の顔を見れなくなります。
でもね、この書籍を読んでからというもの、「赤面した時こそ臨戦態勢であり、頭の回転が早くなる」と考えるようになって、表面上の赤面は諦めて、内容で論破できるように考えをシフトするようになりました。
はたして、これで話しの内容が良くなっているのかは別として、自分の気持ちはかなり楽になったのは事実です。
きっと、あなたにも何かしらの生きづらさがあると思います。深く関わろうとしなければ、それはデメリットでしかありませんが、意外にもそれが、あなたの武器になるかもしれません。
自分のデメリットばかり気になってしまうという方は、是非とも清水の考え方を学んで頂きたいと思います。
書籍『人生の金メダリストになる 「準備力 」成功するル ーティ ーンには 2つのタイプがある』は下記より購入可能です。