コロナウィルス、芸能人の相次ぐ自殺、安倍首相の辞任など激動の時代となった2020年。
繊細な気質を持つHSPの人にとっては、刺激が強すぎて容量オーバーの状態になっているかもしれません。

  • 最近なんだか、気持ちが乗らない
  • 最近なんだか、気持ちが落ちている
  • 無気力な状態が続いている

こんなことを感じたら、それは刺激過多である容量オーバーのサインかも。

HSPである繊細な人は、非HSPの方と比べると無意識に多くのことをインプットをしています。
普段の何気ない気遣いや優しさや痛みなどを感じ取れる繊細な人が、この激動の2020年に身を置くということは、アマゾンの奥地に裸で放り込まれる様なものです。

生き辛さを感じてしまいがちなHSPですが、実は『HSPだからこそ』味わえる幸せがあることをご存知でしょうか?

ここではHSP専門カウンセラーである武田友紀さんの書籍『「繊細さん」の幸せリスト』をご紹介します。
刺激過多のご時世を切り抜ける方法とHSPならではの幸せを掴んで下さい。

無気力になってしまったHSPの僕

2020年は東京オリンピックが開催され、日本には活気が溢れるだろうと誰もが思っていました。
しかし年明けからコロナウィルスの影が見え始め、今では世界中に猛威を奮うパンデミックとなっています。
世界では5560万人の感染者と134万人の死亡者、日本においては12万人の感染者と2千人近くの死亡者がでており、この数は今もなお増え続けています。

緊急事態宣言が発令された4月・5月、僕はなんとも表現できない『無気力感』を感じていました。
いつもなら通勤時間を使ってブログの記事を書くのだけれど、どうにもやる気がでなかったり。
仕事から帰ったらランニングすることを日課にしていたのに、運動をする気にもなれない。
通勤中はスマホ片手に漫画とニュースをひたすら眺め、ガラガラになってしまった電車に揺られていました。

志村けんさんがコロナウィルスによって亡くなった衝撃から2ヶ月後、木村花さんがネットの誹謗中傷により自ら命を絶ち、女性アイドルグループ「KissBee」の鷹野日南さんが、俳優の三浦春馬さんがと次々に自ら命を絶つといった訃報が流れてきました。

映画『今、あいにゆきます』で大好きになった竹内結子さんの訃報は、数ヶ月経った今でも信じることができません。

やはり悲しいニュースが連日流れてくると、僕の気分も下へ下へと向かってしまい、なんとも表現できない無気力感に悩まされるのです。

HSPならではのインプットの多さが原因

ここ最近、少しづつやる気が戻りつつあり、ブログにもいくつか記事を掲載しました。

面白いことに記事を1つ書き上げると、2つ目、3つ目と本調子に向かっていくことが実感として得られました。

どうやら、僕が悩まされていた無気力感の正体は、繊細であるHSPの人が持つ『膨大なインプット量』にあったようです。

普段から

  • 困ってる人を見るとジッとしていられない
  • 自分の心も体の変化に敏感
  • 必要以上に共感してしまう
  • etc….

など無意識のうちに膨大な量のインプットをこなし、さらには一つ一つのことを深く考えてしまうのがHSPの特徴。
ただでさえ世の中の流れはインターネットの普及などによって凄く高速化していて、ついていくだけで一杯一杯。

そこに輪をかけて、二重にも三重にも大きくなった情報が2020年は飛び交いました。

これまではギリギリついていけていた処理能力が、ついに容量オーバーとなってしまい、もがく事すら辞めてしまったのが、僕の無気力の正体でした。

インプットとアウトプットはセットです。

無意識のうちに多くのインプットをしてしまう気質がある僕の場合、同時にアウトプットもしなければならなかったのです。

だから記事を1つ・2つと書き始めた途端、気持ちが上へと向かい始めたのです。

アウトプットと言っても記事を書くことだけではなく、日記やTwitter、歌、絵、電話などの簡単なものでOK。

それだけで沈んだ気持ちをグッと持ち上げてくれます。

人よりも幸せを味わうことができるHSPな繊細さん

僕と同じようになんとも表現できない無気力感に悩まされているHSPのあなた、是非ともアウトプットを意識的にしてみることをお勧めします。

僕がこの事実を知ったのは、AmazonでベストセラーになっているHSP専門カウンセラーの武田友紀さんが著者の書籍『「繊細さん」の幸せリスト』を読んだからです。

この本のタイトル通り、僕らHSPの人が多くの幸せを感じることが出来る様になるためのリストが収録されています。

多くのメディアではHSPに関する『生き辛さ』に焦点を当て、それをどのように乗り越えていくかを発信しています。
しかし、この書籍ではもともとHSPの人が持っている『6つの幸せ』について取り上げ、こんなにも繊細な人には恩恵を受けているのだということをアドバイスしてくれます。

当書籍に書かれている『克服すべき課題ではなく良いものとして捉える』という言葉に、僕は救われました。

意識すると見えなかったものが見えてくる

街には多くの車が走っています。

それはトヨタ製の車だったり、
日産のものだったり、
ベンツやBMWだって走っています。

僕は昔から、お金持ちになったらベンツのゲレンデを買いたいという夢があります。

だから街でゲレンデが入っているとすぐに目に入ります。

不思議ですよね。

今乗っている日産のセレナは、街で走っていてもまったく目に付かないのに、『乗りたい』と意識しているゲレンデだけはすぐに気がつくのです。

不思議ですよね。

セレナを購入し納車待ちの時、他の車がいっぱい走っているのに、目につくはセレナだけでした。
ゲレンデとは違うのは、街ではセレナが溢れていて目がチカチカしてしまうことです。

人って意識しているとしていないとでは、知っていると知っていないとは、雲泥の差があります。
そもそも脳が存在自体を認識できず、ただの背景と化しまい、文字通り右から左へと流れていくだけとなってしまいます。

僕らHSPの人達は、無意識のうちに多くのインプットをしていて、多くの幸せを味わうチャンスがあるのに、『これが幸せのカケラなんだよ』ということを知らないが為に多くの幸せをただ右から左へと流してしまっているのです。

HSPの人だけが味わえる幸せ。
知って損はないと思います。

書籍を読み終える頃には『HSPは克服すべき課題ではなく、ちょっと良いものかも』とと思えるかもしれません。