今話題のテレビなどでも取り上げられているHSPを、馴染みの深い漫画で簡単に理解できちゃう書籍をご紹介します。

HSPと言われる、いわゆる『生まれつき繊細な人』は5人に1人いると言われていますので、決して他人事ではありません。
『私にも身に覚えがあるのだけれど、もしかしてコレってHSPなのかな?』と思うことがあれば、この機会に確認してみて下さい。

ここでご紹介する書籍は、多くのメディアに出演しているHSP専門カウンセラーである武田友紀さんが監修している『私は繊細さん』という漫画です。

武田友紀さんは繊細な気質について”良いものとして捉える”ことを主張していて「HSPで良かった」と思えるアドバイスをくれるカウンセラーさんです。

何かと生きづらさが優先してしまう繊細な気質ですが、HSPの名付け親であるアメリカの心理学者『エレイン・アーロン博士』も”人間だけではなくサルや馬などの高等動物にも全体の15%〜20%は刺激対して敏感に反応することが分かっており、これは種として生き延びる為に慎重な個体が生まれた”と報告している通り、実は人間の中でも優れた存在なのではないかとも思えなくありません。

優れている、優れていないは置いておいて、HSPであるのであれば、HSPなりの生き方や幸せの作り方があるという事実を知ることは、とても有意義なことだと思いませんか?

HSPあるある1『キライな人がいない』

この漫画を見て、とても共感できたことが『人をキライになることができない』ということです。

コロナ禍の影響によって何処にもいけない日々が続きます。
とはいえ、5歳や3歳の子ども達をずっと家に閉じ込めておくことは、親も子も精神衛生上よくありませんので、外に出て家の前で遊ぶことが増えました。

新築地帯の物件を買って2年ほど経ちましたが、ご近所さんとの付き合いは全くなく、会ったら挨拶するくらいでした。
でもコロナの影響によって、毎週の様に顔を合わせるうちに、とても親しくなっていきました。

中にはね、

とてつもなく弾丸トークを繰り広げ、けっこうグイグイとくる距離感が近いママさんがいるんですよね。
僕の妻も、近所のママパパさんも、あまりよくは思ってないようで、家に集まって会食(第一波と第二波の間にやりました)をする時とか、声をかけないこともあるんです。

僕はとてもモヤモヤするんですよね。
いい大人が仲間外れってどうなの?って。

そこでハッとしたのが、『そういえば、オレって嫌いな人がいないな』ということでした。
昔から苦手だと思う人でも、その人の良いところを探したりして『キライという感情』を押し殺していたのではないかと。

そんな俯瞰な目を持って、グイグイくるママさんを見てみても、やっぱり僕としては『キライ』ではなかったですが。
とても良い面もたくさん持っているから。

HSPあるある2『好みの服が着れない』

僕はあまり洋服に興味がありません。

僕の妻は『お洒落』とか『流行り』とか言っては、僕の「これ、カッコ良くない?」という服をバッサリと切り捨てて、「こっちを買っておけば着回しできるから」と勧めてきます。
確かに妻の言うことをきいておけば間違いはない。それは認める。でもね、自分好みではないんですよね。

これは子供の頃からそうでした。

僕には2つ上の姉がいて、この人も洋服が大好きで、やっぱり『お洒落』とか『流行り』が大好物。
母に連れられ、洋服を買いに行くたびにダメ出しを食い、中学生の頃には「ねーちゃん、服を選んでおいて」と服を買いに行くこともなくなりました。

そんなこんなで、僕はなかなか自分好みの服を着ることができていません。

『私は繊細さん』を読んで、もう少し”自分の軸を太く”したいと思いました。
「えー」とか「うー」とか「いー」とか言われてもお気に入りの洋服を集めていきたいと思います。

これは繊細さんだけの秘密です。

HSPあるある3『世話好き』

僕はあまり自分自身を世話好きだとは思わないのですが、一つだけ身に覚えがあることが飲み会でのことです。

幹事でもないのに注文をとったり、グラスを下げたり、飲み物が少なくなっている人にメニューを渡したり。
自分はあまり話をしないくせに、会話に入っていない人を見つけると、その人に話しを振ってみたり。

『私は繊細さん』の主人公である渚さんは、そんな気遣いによってとても疲労してしまいます。
幸い、僕はあまり気疲れせず、飲み会自体も楽しんじゃうタイプなので悩み事にはなっていません。

でも、きっと多くのHSPがある人にとっては飲み会が苦痛に思うことも納得で、僕の後輩に『この子は絶対にHSPだろうな』という人がいるのだけれど、そもそも飲み会に参加しません。

うん、賢明な判断。

仕事でも疲れ、わざわざお金を払ってまで疲れることはしたくありませんからね。

昭和生まれが多い職場だと「アイツは飲み会に参加しない連れないやつ」だというレッテルを貼られてしまいますが、自分を大事にするというのも必要なことですよね。

あなたはHSPですか?

これまでの『HSPあるある』で思い当たる節がある方は是非とも読んで頂きたいのが、HSP専門カウンセラーである武田友紀さんが監修した『私は繊細さん』という漫画です。

HSPを日本語に訳すと『敏感すぎる人』というみたいで、HSPではない人からすると「気にしすぎ」とか「真面目すぎる」と言われたりします。

僕も仕事の中で”自分でもめどくさくなる”ほど、気にしすぎるところがあります。
気になる部分を直そうが、直さまいが、大して影響ないのに、どうしても直したくなってしまいます。
そのせいで納期がギリギリになってしまったり、時には間に合わないことも。
(その代わり綺麗なアウトプットであることは約束します。笑)

『敏感すぎる』と、どうしても負の面に目が行きやすく”生き辛い”と感じてしまうことが殆どです。

でもね、HSP専門カウンセラーである武田友紀さんは『繊細さは、いいもの』として捉えることができると話します。

  • 自分の周りのある「いいもの」に気づき、深く味わう
  • まわりのものや人から嬉しさを貰って、身も心もふっくらする

HSPでない人には味わうことができない、日常的に幸せを感じることができる、裕福な貴族みたいな価値観を得ることができるのも敏感するぎる気質があるからこそなのです。

なんだ、こんな所にも幸せがあったのか。

そんなことを教えてくれる漫画です。