ビジネス書の真似をしたり、セミナーに参加しても成功できない理由は「ノウハウ」に頼っているからだ。
ノウハウは上辺だけの商品(成功事例)であり、水面下には多くの努力と失敗が転がる。
一流の人が「歴史」「小説」「哲学」などの「教養」を必死に学ぶ理由は、水面下に落ちている原石を拾うためだ。
【言左衛門の要約】
この本に出会えて、「読書」というテーマにおける確信的な部分に気づけたというのが率直な感想です。
僕はこれまでインターネットビジネスに挑戦してきた中で、多くの教材で「ノウハウ」に触れてきました。
その教材はとても高額で、数万円から数十万円もの大金を支払って入手します。
実際に成功者が使用しているノウハウなだけに、実績も実力も申し分ないもののはずが、僕を含めた大多数の人間が結果を出せずに挫折してしまいます。
なぜ同じノウハウを使っているのに、成功できる一握りの人と、成功できない大多数の人に分かれてしまうのでしょうか?
著者の大岩俊之さんの言葉を借りると「世間に出ている法則は、万人に共通するものではない」ということです。
「成功」「お金が稼げる」「起業」などといった言葉に、ついついつられてしまいマネしがちですが、自分には何が合っているのかを見極めなければならないと話します。
その根本的なことを見極めずにノウハウを手に入れても、無駄になってしまうのです。
「その根本的なこと」というのが、成功や一流と言われる人達が必死に学んでいる「教養」なのです。
「教養」を身につけるには「知識」が不可分であり、「知識」を身につけるには「経験+読書」が必要です。
月5冊を読み、PDCAサイクルを「継続」できれば、”成功できる一握りの人”への仲間入りが出来るといいます。
教養には「歴史」「哲学」「小説」「古典」「経済」「サイエンス」などの多岐に渡ります。
これまで、上記の言語を聞くとアレルギー反応が起きないように耳を塞いできた人でも心配無用で、本書では読みやすいものや多くの成功者がブックメンターとしている名著を紹介してくれます。
名著というものは古典の中に含まれ、今販売されているビジネス書は、たいてい名著と呼ばれる本から派生しているものばかり。
考え方やエッセンスのどこかに、名著のエキスが入っていると大岩俊之さんはいいます。
「長期的なビジョンを見据え、今、何をするべきかのヒントも与えてくれる」そんな一冊に仕上がっています。