吃音がある漫画家『押見修造』が描く”惡の華”が豪華キャストで実写化される
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2019年9月27日(金)に公開が決まった実写映画の『惡の華』。これは2009年から2014年にかけて別冊少年マガジンで連載された押見修造の漫画を実写化した映画である。連載中に「このマンガがすごい!2011」オトコ編の10位にランクインし、「マンガ大賞2012」にもノミネートされ、2013年にはテレビアニメにもなった人気作品だ。
漫画『惡の華』はサスペンスホラーとなっていて、押見修造が最も得意とするジャンル。思春期真っ只中の主人公である春日高尾(実写版:伊藤健太郎)はクラスの美少女である佐伯奈々子(実写版:秋田汐梨)に想い寄せていた。出来心により佐伯の体操着を盗んでしまった場面を問題児の女の子 仲村佐和(実写版:玉城ティナ)に目撃されてしまうことから物語は一気に加速する。
監督は逆指名により井口昇が務める
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- 出身
- 東京都
- 職業
- 映画監督、AV監督、俳優
- 生年月日
- 1969年6月28日
- 代表作
- 片腕マシンガール
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- ロボゲイシャ
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- 電人ザボーガー
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- ゾンビアス
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- デッド寿司
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- ヌイグルマーZ
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押見修造の逆指名により、監督は井口昇が務めることに。2007年に公開された映画『片腕マシンガール』で監督を務めた井口の作品は、日本だけに留まらず世界的な大ヒットを記録。新作が発表される度に海外からの招待が殺到するほどだ。もちろん、既に本作品でも注目を集めている。
初めて『惡の華』を漫画で読んだ井口は「絶対に映画にしたい」と思ったと言う。「毒のある過激さだけではない普遍性、孤独を感じる少年少女への共感が人気の理由だろう。今を生きる観客が求める題材であり、今映画にするべき作品だ」とコメントしている。
キャストの紹介
キャストの顔ぶれにも注目したい。
今をときめく若手俳優達が選出された。
伊藤健太郎(春日高尾役)
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- 本名
- 伊藤健太郎
- 出身
- 東京都
- 職業
- 俳優
- 生年月日
- 1997年6月30日
- 代表作
- チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
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- デメキン
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- コーヒーが冷めないうちに
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- 昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜
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- 学校のカイダン
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- アシガール
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- 今日から俺は!!
2018年に放送されたテレビドラマ『今日から俺は‼︎』で三橋貴志役の賀来賢人とのコミカルな掛け合いをしている姿は記憶に新しい。
もともと『健太郎』という芸名で活動していた伊藤健太郎。20歳を迎えるという節目の年に、本気で役者の道を進む覚悟を決めたこと、また『今日から俺は‼︎』で『伊藤役』をするという縁もあり、改名したと自身のInstagramで語っている。
演技に目覚めたキッカケはトーク番組『A-Studio』で語った。「楽しくなければやめればいい」といった軽い気持ちでモデル・演技の仕事をしていた頃、演出家 蜷川幸雄の舞台オーディションを受けたことで気持ちが大きく変わった。いつもオーディションを受ける際にはセリフを覚える程度の準備しかせず、待合室では携帯を触って過ごした。しかし、このオーディションには同年代の人達が多く集まり『情熱の差』というものを感じたという。仕事に本気で取り組めていない自分を客観視することができ『悔しい』と思ったのだ。
そんな素直な人柄で人気を集める伊藤健太郎。『今日から俺は‼︎』で演じた伊藤真司役とは真逆とも言える今回のオファーに、どう答えを出すのかが楽しみである。
秋田汐梨(佐伯奈々子役)
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- 出身
- 京都
- 職業
- モデル、女優
- 生年月日
- 2003年3月19日
- 代表作
- 3年A組 -今から皆さんは、人質です-
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- 青夏 きみに恋した30日
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- L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。
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現役高校生でありながら、モデルに女優にCMにオファーが絶えない若手注目の人物だ。2018年8月1日公開された『青夏 きみに恋した30日』が映画初出演作となり、その存在感は日に日に増していく。
今回はどんな演技を見てくれるか期待したい
玉城ティナ(仲村佐和役)
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- 出身
- 沖縄県
- 職業
- 女優、モデル、アイドル
- 生年月日
- 1997年10月8日
アメリカ人の父と日本人の母を持つ沖縄県出身の玉城ティナ。地元 沖縄県でスカウトされ芸能人デビュー、ファッションモデルとして活躍。2014年には『ダークシステム 恋の王座決定戦』でテレビドラマデビューを果たし、2018年に『わたしに××しなさい!』で主演を務めた。着々と女優としてのキャリアを積んでいる注目株だ。
惡の華といえば仲村佐和が言い放つ「クソムシが!」というセリフが印象的。6月11日に特報としてティザービジュアルが公開され、玉城ティナの「クソムシが!」が解禁となった。
ミステリアスな役がドンピシャにハマり、どんな女王様キャラを見せてくれるのだろう。
飯豊まりえ(常盤文役)
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- 出身
- 千葉県
- 職業
- 女優、モデル
- 生年月日
- 1998年1月5日
- 代表作
- 獣電戦隊キョウリュウジャー
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- 花のち晴れ〜花男 Next Season〜
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- きょうのキラ君
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- 暗黒女子
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中学時代のモデルは群馬県の桐生市、高校時代への時が進み舞台は埼玉県のさいたま市へと移り変わる。ここで登場するのが飯豊まりえが演じる常盤文である。抜け殻のように毎日を過ごす春日高尾と親交を深めていく。
飯豊まりえは「人それぞれの思春期だったり環境だったりでこの作品は見方が変わるなって思っています」とコメントし、特に高校編では自分の感情と照らし合わせて見てみたい。
原作者の押見修造と吃音
押見修造な「1番楽しみにしている観客は僕だと思います!」とコメントし、実写版の映画公開を心待ちにしている。
当サイトでは吃音のある人を応援するために、日々記事を更新しています。原作者の押見修造も吃音者の一人だ。吃音をテーマとした作品『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では世間的に大きな話題となった。
漫画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』のあとがきには、押見修造と吃音に関するエピソードが収録されている。印象的だったのは、吃音をポジティブに捉えているところだ。「吃音があったから人の表情や仕草に敏感になれた。これは漫画を描く上ですごく役に立った」と記述されている。また普段は吃音によって言いたいことが言えない分、漫画に爆発させることができたと、自身の成功には吃音が寄与していると語っている。
吃音者が活躍する姿は、吃音によって苦しんでいる人達にとって大きな希望だ。これからも押見修造の活躍に期待している。