- 吃音者がするべきこと
- 吃音のある子供を持つ親(親族)がするべきこと
- 周囲の人がするべきこと
- 治療関係がするべきこと
吃音に関わるすべての人が
どう対応するべきかが分かる。
明日からの行動が
ガラリと変わります。
吃音という名のコンプレックス
僕は小学生の頃に
野球をやっていました。
たまに他のチームと合同で
練習をすることがあったのですが
『名前、なんていうの?』と聞かれた時に、
答えられなかった事があります。
言葉が詰まって、
名前がどうしても出てこないのです。
その時の相手の反応は
今でも目に焼き付いています。
僕は小学生の頃から
吃音に対してコンプレックスがあり
“自分の名前も言えないダメな奴“
という烙印を自分で押していました。
中学生くらいからは、
できる限りのテクニックを使い
ひたすら吃音を隠す努力をするようになりました。
『あのー』や『えー』などの
挿入を使ってみたり、
言葉の置き換えをしてみたり、
予期不安があるときは
話すことを辞めてしまったり。
でも、100%隠すことはできず、
どもってしまった時には
からかわれたりもしました。
相談相手は一人おらず
『言いたい言葉が言えない
この奇妙な病気は一体なんなんだ!?』
と一人で悶々と考えていました。
自分も、相手も誤解している
人は未知のモノに遭遇すると
『恐怖』を感じます。
吃音者だった僕も、
親も学校の先生も、
周りの友達も。
全ての人間が『吃音』に対して
『無知』だったことにより
これらのエピソードが生まれるのです。
吃音を隠す努力が
吃音の症状を加速させてしまう
ことを知らなかった僕がいて
環境調整をせずに
見て見ぬ振りをしていた親
面白い話し方をみて
真似したり、笑う周囲の人達
そんな間違った対応が
吃音者を苦しめているのです。
吃音について知って下さい
一昔前までは
『吃音』や『どもり』という言葉は
差別用語として扱われきました。
そのため、
親がしてきた見て見ぬ振りは
正しい対応だったのです。
しかし、現代においては
『吃音をオープンにする』ことが
正しい対応に変わっています。
吃音者の僕は
- 吃音を隠さない
- 公然とどもること(隠さない)
- 自己紹介では吃音をカミングアウトする
- 話す中身に注意を向ける
親や先生は
- 吃音の話題を出す
- 相談する、応じる
周りの友達は
- 『どもっていてもよい』と思う
- 話しの中身に耳を傾ける
自分自身がそんな考え方を持ち、
周りにも理解があれば
吃音があっても『悩み』は大きく減少します。
そもそも吃音者は
『劣っている』存在ではありません。
人より多くの言葉を知っていて
それを話したいという思いに、
身体(構音器官)がついてかないだけの
人よりも『秀でた』面があります。
だから公然もどもっていいのです。
まずは『自分』と『親』が
吃音について正しい知識を持ち、
少しずつ周りを変えることで
安心して過ごすことができます。
それが症状の改善にも繋がるのです。
どんな未来が待っている?
このサイトに書かれている情報は
ほとんど、この書籍から得たモノです。
サイトの一つや二つ。
記事なら100以上。
サクサク書けてしまうほど
中身の濃い本です。
吃音に関わるすべての人が
一読するべきバイブル本です。
もし、あなたが吃音者なら
『劣っている人間』から
『秀でた人間』へと成長するでしょう。
もし、あなたが吃音がある子供の親なら
明日からの行動に自信が持てるようになるでしょう。
是非とも参考にして下さい。