吃音者の40%は社交不安障害を併発していると言われています。

 

僕にも吃音があり、あがり症や赤面症・閉所恐怖症・先端恐怖症、おまけに高山病にもなりました。笑
自分自身、社交不安障害ではないと思っているのですが、その症状をみると当てはまるものがいくつかあります。

 

吃音だけでも十分過ぎるほど辛いのに、
まだ僕らに試練を与えるとは・・・
ほんと、神様って残酷ですよね。

 

ここでご紹介する漫画『こころを病んで精神科病院に入院していました』では、吃音と併発して統合失調症によって精神科病院に入院した作者『安藤』さんのエッセイです。

 

 

感受性が高い吃音者

吃音の原因はまだ解明されていませんが、要因の一つに『感受性が高い』ことがあると言われています。

 

僕には思い当たる節がいくつかあります。
オバケや心霊現象的な話しは嫌いですし、血や傷なんかも見れません。
痛かった話しなどを聞くと、あたかも自分に起こったかのような錯覚に陥り、股間がキューーンとなるんですよね。

 

また付き合っていた女の子に、フラれる時の言葉がきまって「優し過ぎる」だったり

くだらない話しで大爆笑してしまい、友人から「ツボがあさい、笑い過ぎ」とよく言われました。

 

さらには富士急ハイランドへ行く時、車から見える壮大な富士山に恐怖を感じ「富士山すげー、なんか怖くない?」と言うと、嫁さんは「何が?」と返してきました。
その時に「あ、感受性が高いって、このことか」と実感したのを覚えています。

 

きっと、吃音者の皆さんも同じような経験をしていると思います。
感受性が高く敏感である体質は良い場合も多くあり、それは有名人に吃音者が多くいることが証明しています。
しかしデメリットとしての側面もあり、それが吃音やその他の病気を誘発しているということになります。

 

 

しっかりとした治療を受ける

吃音と併発して起こる病気や障害は、

  • 社交不安障害
  • 統合失調症
  • 自閉症
  • 高機能自閉症
  • アスペルガー症候群
  • 広汎性発達障害
  • ADHD
  • 学習障害
  • てんかん
  • 精神発達遅滞

などなど、様々なものがあります。

 

しかし、どれも吃音と同様に原因不明・治療不確立というわけではありません。
安藤さんが併発した統合失調症のように、精神科病院で治療して治すことができる病気もあります。

 

僕が大好きな書籍『金持ち父さん 貧乏父さん』での一節に、『象さんの食べ方は一口ずつ』というものがあります。
与えられた課題の多さに圧倒してしまいがちですが、やることは単純で一口ずつ食べるだけだという意味です。

 

これは僕ら吃音者に言えることで、
吃音と併発した病気を抱える人にも言えることです。

 

吃音に有効である薬物療法はまだ存在しませんが、社交不安障害や統合失調症には有効な薬物療法があります。
一つ一つ課題を解決することによって、安藤さんの様に再スタートをきることが出来るということを知って頂けたらと思います。

 

 

ワクワクする未来

暗い部屋にパッと電気を付けると、
凄く眩しいように。

 

走り続けた後の水が
とても美味しいように。

 

考えて考えてたどり着いた答えが
とてもシンプルだったように。

 

辛いことを乗り越えた先には、普通では気が付かない大切なモノが見えてくるものです。
辛かったら辛かった分、得られるものも大きいと思います。
昔からのコトワザに『苦労は買ってでもしろ』とありますが、本当にその通りだと思います。

 

僕も吃音によって随分悩まされました。

真似されたし、バカにされたし
『吃音さえなければ』と何度も思いました。

 

でも“吃音のおかげ”という事もあります。
このサイトを運営し続けることができるのも、吃音のおかげなんです。

 

元から感受性が高い吃音者
さらに吃音を乗り越えたとしたら

 

一体どんな世界が待っているのか考えたら、ワクワクしてきませんか?