この書籍はあまりオススメではありません!!
おそらく作者の方は医学に精通していて、身体構造については熟知しているのだろけど、最も大事な部分が欠けていています。
たぶん、この作者、吃音者ではないでしょう。
ここに記載している通りに練習をしてしまうと『強く吃音を意識』してしまうと個人的には考えます。
吃音を克服するための発声法って、多くの場合、効果がないどころか悪化すると言われています。
吃音を克服した成功例としては、『気がついたら吃音が無くなってた』と語る人が圧倒的に多いです。
吃音とは別のところに意識があって、成功体験を積んでいくうちに発生頻度が軽くなり、気がついたら無くなってたと。
本書の最後に書かれたQ&Aも、曖昧な表現が多く、あまり参考にはならなかったです。
しいていえば、冒頭でのリラックスできる方法については参考になると思います。
吃音者でなくても、発表や人前では緊張するものですが、僕ら吃音者は緊張どころではありませんよね?
42.195kmを走ったかのように、高速に動く心臓に、毛穴から噴き出る汗。
緊張とは別の『何か』です。
スポーツ選手などによく見られる『ルーティーン』では、平常心で行なっていた仕草や行動を、緊張した場面で行うことで、気持ちを落ち着つかせています。
ここで記載されているリラックス法を取り入れて、自分の平常心が保てるルーティーンが見つかれば、きっと今よりもどもることを抑えることができるでしょう。
有料商材として販売されている吃音改善プログラムでも、このルーティーンは非常に効果的であると発言しており、僕も自分のルーティーンをいくつか持っています。
プレゼン前にルーティーンを行うことで、暗示を自分にかけて、成功しているイメージを持つようにしています。
とはいえ、全般的に考えると
購入してまで読むほどの価値はないと思います。
あなたが図書館をよく利用する人であれば、『借りる』ていどで、パラパラ見るくらいでいいのではないのかと思います。
参考までに。
個人差があるようですが、私は大変参考になりましたよ。2年前くらいに吃音が良くなって、そもそもこの本を読んだことさえ忘れていました。批判記事を読んで、私が吃音で悩んでいた時も、こんなふうだったなあと反面教師になりました。多分、良くなった人はたくさんいるけど、忘れちゃうんだと思います。
ライアンさん
コメントありがとうございます。
とても貴重なご意見で、本書が気になっている方にはこの様な「生の声」がとても頼りになると思います。
今後ともよろしくお願い致します。